Day2-1.「知っていることを僕たちは身近に感じる」

 今日はジャカルタからスラバヤへ飛行機で移動する。約1時間半のフライトのようだ。

無事の意味

 1時間ごとにホテルからシャトルバスが運行されていて、それを利用して国内線まで向かった。シャトルバスが第1、第2ターミナルと回っているが、なかなか到着しない。昨日のシャトルバスが全然迎えに来ない事件もあったので、不安でいっぱいになっていた。

 ジャカルタの空港はかなり広く、第3ターミナルは他のターミナルと少し離れていた。そして、ようやく無事に目的の第3ターミナルに到着した。(本当は到着までに色々あったが、面倒なので省略。「無事」という意味は、本当は「無事」ではない。あまりにも大変で説明が面倒くさいという意味が含まれていると知った。)

インドネシアは左側通行

 空港のエスカレーターに乗って気が付いたが、インドネシアのエスカレーターは左側通行なのかもしれない1。韓国は右側に立つので、普段と逆だなと思い気が付いた。車の運転は、左側通行で右ハンドルなので、日本と同じだ。そういえば、ホテルのエレベーターに4階が無かったことも、気になっていた2。新しい土地に来た時は、僕の場合、このような小さな違いや共通点を見つけるところからリサーチが始まる。普段ならどうでも良い細かなことに敏感になっていて、脳みそは良い状態になりつつあるようだ。

知っていると身近に感じる

 搭乗口付近にサークルKがあった。日本にもあるから日本のコンビニだと勘違いしていたが、調べるとアメリカだそうだ。僕たちは、「知っているもの」を、身近に感じる特徴があると思う。異国で知っているものに出会うと、安心感まで得ることができる場合があるので不思議なものだ。聞いたことがあるコンビニというだけで、そういうことが頭の中で起こっている。

 だから、たくさんのことを知ろうとすることは、世界平和に繋がるのかもしれないと考えた。自分が知っているものを、身近に感じる能力が人間に備わっているとすれば、何か意味があるはずだ。身近に感じる者を簡単に傷つけようとは思うまい

身近ではなかった緑色の餡まん
身近な存在から、急に遠くに離れていった緑色の餡まん
「知っているもの」から、急に遠くの存在に変わってしまった緑色の餡まん

 サークルKでは、見たことのない緑色の餡まん3を購入した。食べたことない味である。肉まんの形をしていたから、僕が「知っているもの」かと思いきや、中身が知らない味だったので、急に異国の食べ物を食べたような気がしてきた。緑色と、肉まんの形と、中の餡の味が、絶妙に脳内でマッチしない。おそらくココナッツのようなものが入っている。僕の脳内では、一瞬にしてスイッチが切り替わり、この緑色の食べ物を、「知らないもの」と認定したようだ。急に僕から何かが離れて行った気がした。

 これが、知るということや、経験、近さについての問題なのかもしれないと、考えた。

 citilinkという知らない飛行機で、スラバヤへ。

citilink

  1. 右側か左側通行かというのは、僕たちが思っている以上に歴史的な要因がある。ローマ帝国やナポレオンの影響が残っていたり、日本が左側通行なのは武士が刀を左に差していたから、また植民地時代の影響なども表れているようなので、調べてみると面白い。
    参考:Wikipedia(車両の通行側↩︎
  2. 参考:Wikipedia(忌み数) ↩︎
  3. この餡饅の味が何味だったのか調べようとしたところ、「緑色のアンパンマン」というのが検索で引っかかった。関係ないがここに載せておく。カッパアンパンマンと草団子アンパンマンの二種類あるとのこと… ↩︎