day4-2 ドライブ

滞在記

 朝10時の予定だった出発は、全員が集まっていないので遅れることになった。マンゴーとコーヒーをしながら出発を待つ。待っている間に、メンバーの一人はモバイルレジェンドというゲームをしていた。なぜだか分からないが、インドネシアとフィリピンで特に人気があるゲームだ。
 全員が集まり、スラバヤからトゥバンへ。3,4時間も運転してもらうので、気の利いた話を僕からすべきだが、英語がなかなか出てこないので、喉がつまった。車内は、4名。僕は助手席に座っていた。途中、高速道路のような道に入ったところで、似たような景色が続いたので、若干眠気が来た。昨日はよく眠れたか聞かれてしまう。寝て良いと言われた。

 高速を降りた所で、再び見慣れない景色が広がってきたので、いくつかあれは何かと質問をした。

 道中には、たくさんのポスターが貼ってあった。一枚二枚ではない。何キロにも渡って、道路脇に似たようなポスターが掲示されている。これは、11/27に行われる選挙のための候補者のポスターだった。選挙ポスターには必ず二人写っているのだが、一人はチェアマンだと言っていたから、党首と候補者が写っているものと思われる。選挙は、自分の地元でしかできないそうで、運転をしてくれていた女性は、帰ることができないから今回は参加できないと言っていた。投票するには自分のIDカードに示されている住所の近くの投票所まで行かなければならないようだった。IDカードには故郷の住所が書かれているということのようだ。

 それから、モスクがたくさん目についたので、モスクのデザインの違いに意味があるのか聞いてみた。意味の違いはないが、色による違いはあるようだった。インドネシアの中のイスラム教には、日本の仏教のようにいくつかの宗派があるようで、建物の色でどの宗派かだいたい分かるということだった。例外もあるので、必ず色で決まっているわけではないとも言っていた。グリーンのモスクはnuという宗派のことが多いらしい。インドネシアに元からあるアニミズム的な要素がミックスされているそうで、自然と一体になるイメージがあるのだろうか。緑が採用されている。青はモハマディアンという宗派で、厳格なイスラム教のようだ。他にも金はアラビア系のイスラム教とのこと。また、上記の選挙ポスターも色で分かれているそうで、緑のポスターはnu系、青はモハマディアン系の候補者となっているそうだ。丸い球のような屋根がついていれば、モスクだと分かるのだが、上の写真のような大きい球ではなく小さい球が乗っているデザインもある。それから、中国から来たイスラム教では、ドラゴンがデザインに採用されていたりもするそうだ。

 何かに近づくという視点が僕の制作にはあるのだが、この地で制作する場合、やっぱりイスラム教について知り近づこうとすることが、最初に選択肢になるような気がしている。ジャワ島は80%以上がイスラム教で、インドネシアの他の島は別の宗教になっている。ジャワのすぐ隣にあるバリ島は、ヒンドゥ教らしい。すぐ隣なのに、文化はけっこう違いそうだ。ジャワでは、コンビニエンスストアと同じくらいモスクがあるのでは?と思うほどにモスクが見られるが、お隣のバリではモスクを探すのは難しいと聞いた。

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