
本当のジャワカレーの味
目的地のトゥバンへ向かっている途中に遅めの昼食をとった。店の付近には鶏がたくさんいて、道を歩いているし、舗装されていない道を進んでいったところにあったので、凄いところまで来てしまったなと思った。
倉庫のような造りの店内の扉を開けると、鉄鍋の中のようにモワッとした熱気がある。珍しい客が来たからか、店内にいた客から見られている気がした。店の奥にはカウンターがあり、そこにたくさんの料理が並べられている。近くが海だからか、カニも並んでいて、魚を利用した料理がたくさんあるようだった。
ビエンナーレスタッフの人が支払ってくれると言っていたが、スマホで決済できない店だったため、お金を貸してくれということになった。都会のスラバヤで普段生活している彼らは、現金を持ち歩かないようだ。僕だけは現金を契約時にもらっていて持っていたので、みんな食事することができた。




小さめの皿に盛られているのは、それぞれ、ウナギ、貝、卵、イカの炒め物。それからジャワカレー1だ。海が近いので、カニなどの出汁が効いたカレーになっていて、普通のジャワカレーとは違うと言っていた。カレーからはココナッツの香も感じる。全ての食事が美味いが、めちゃくちゃスパイシーだった。店内は暑いしハエもたくさん飛んでいるから、食事が悪くなっていたらお腹が痛くなりそうだと少し心配した。しかし、とてつもなく美味しいので、食が進んで仕方がない。

ラッゲルという発音に聞こえたため、ラッゲルとメモしていたが、調べてみたらインドネシア語でLagun2(ラグン)という飲み物だったようだ。ペットボトルに入っているラグンを氷の入っているコップに移して飲んだ。微炭酸の梅ジュースのような味がし、とてもさわやかな味がする。この飲み物を発酵させるとお酒になるとも言っていた。パームだと言っていたのでヤシの実を想像したが、ココナッツとは違うらしい。
氷を食べたらお腹が痛くなると聞いていたので少し抵抗があったが、基本的に、出されたものは全ておいしく頂く。もし、腹が痛くなったとしても、それは仕方がない。僕はインドネシアで友達をつくり、一緒に遊んだりご飯を食べたりしたいのだから、全部受け入れて慣れるべきだ。それに、カレーも辛いし、部屋も鍋のように熱いので、冷たい飲み物が美味かった。
- ハウス食品のジャワカレーとは全く別物で、どちらかと言えば北海道のスープカレーに近いと思った。また、僕はカレーというメニューは目撃していたのですが、現地ではカレーとは言わないと言っている記事もあります。確かに、いくつかの呼び方があり、微妙にニュアンスが違うようでした。(現地ではカレーとは言わない!本当のジャワカレー) ↩︎
- ジャワ語だとLegen(レゲン)と呼ばれるようだ。シワランヤシという木から採れるヤシの実から採取する。トゥバンで飲まれる伝統的な飲み物。すぐに発酵して酒になってしまうため、収穫から約2、3時間しか飲むことができない。発酵が早いため、土産物などには適していない。(wikipedia) ↩︎