day4-4 Studio Prewangan

滞在記

 今回のレジデンスプログラムには、3人の日本人が参加している。昨日まで滞在していたSERBUK KAYUのメンバー達がレジデンスの手配やビエンナーレの運営などしているという感じだ。参加する3人の日本人はそれぞれ別の数百キロ離れた場所で滞在するので、滞在中は基本的に出会うことはないと思われる。全員が来年行われる展覧会のためのリサーチ等を行うというのが今回の目的だ。
 僕の滞在先は、Studio Prewanganだ。ここで、コラボレーションの方法を探したり、地域の様子などからできそうなことを探す。あらかじめリサーチしたいことが決まっていたり、地域のことを調べてから滞在する作家もいるのだが、僕の場合、今回は得にノープランで臨んでいる。こんなことで良いのかとも思ったりしたが、仕方がない。この日は来てしまった。それで、僕はまずは友達をつくれたらなと考えている。それから、僕は、僕に与えられている条件を探しに来ているのだ。そこから自分に何ができるか。何をして良いかを探るのが、僕のリサーチの仕方・目的だ。あらかじめ調べても、それは絶対に分からないと僕は考えている。街の空気や人々の表情から感じ取るしか方法はなく、また自分に与えられた条件は友によって広がる場合があるから、現地で顔を合わせる必要が、僕のやり方だと必要になってくる。

 SERBUK KAYUから提案されていたレジデンス先は2つあった。その中からここを選んで滞在の許可等をしてもらった形だ。僕がここを選んだ理由は、スタジオのinstagramを見たときに、ビーチに落ちているウンコを写真で撮っている謎のプロジェクトがあったからだ。写真からは、何を意図しているのか全く分からなかったが、何となく面白い人たちなのではと予感して、Prewanganを選択した。

 車が目的地に近づくに従い、どんどん田舎になっていって、牛やら鶏やらがあちこちにいるし、凄いところに来たなと感じた。到着してすぐに、Prewanganのリーダーであるインポーとハイタッチ。周りにいた人がその瞬間を撮影してくれていた。後から他のPrewanganメンバー達も来て迎え入れてくれ、庭先でしばし歓談。
 普段はスタジオではなく、海の横にあるカフェで集まるらしく、そこへ移動して再び歓談した。すぐそこはビーチになっていて、カラフルな船が見える。なんとものんびりした場所だ。鶏もすぐ横にいる。到着したときにメンバーの紹介をされたとき名前を聞いたが、日本では聞きなれない名前ばかりなので、覚えるのがたいへんだし、何よりもメンバーが多いので、名前を覚えるのがたいへんだ。すぐにメモをとったが、今は全然分からない。
 周りがすっかり暗くなり、ここまで車で連れてきてくれた、SERBUK KAYUのメンバー達もスラバヤへ向け帰っていった。数日だったが顔を何度か合わせ仲良くなりつつあった所だったので、車を見送った後、少し心細い感じがあった。暗い道を、Prewanganのメンバーの後ろをついて行きスタジオに戻る。

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