Prewanganにはサンジがいる
今日はインポーがトウモロコシをもらっていたので、それを焼くというパーティをしてくれた。
インポーは、焚火をおこしてとうもろこしを焼いている。それから、別のPrewanganメンバーの一人が、働いている魚加工の工場から、イカのすり身を持ってきてくれた。すり身に、いくつもの粉末状の調味料を入れ、ねぎ、にんじん、たまねぎ、にんにく、キャッサバの粉末、卵の粉末などを混ぜ合わせる。肉団子をつくり、沸騰した鍋へ落としていった。肉団子を鍋に落とすしていくのを手伝っているとき、すり身を持ってきてくれていたメンバーが自分はワンピースのサンジだと言った。彼は前にもそう言っていたが、確かに、Prewanganで何か食べ物をつくる時は、必ず彼が率先して料理をしている。

イカの肉団子は、スープに出汁が良く出ていて、ビーフンやインスタントヌードルを加えて一緒に食べた。トウモロコシの表面にはスパイシーな何かが塗ってある。とてもおいしい。
飲み会の方法
しばらくすると、お金を出し合って赤ワインを買って来ようとしていた。僕も買ってきて欲しいと言ってお金を渡す。お酒はバイクで遠くまで行かなければ買うことができないため、買えるときにストックしておきたい。
甘い赤ワインは、アラックという焼酎と混ぜて飲む。インドネシアの赤ワインは赤玉ワインのように甘いので、アラックと混ぜると度数は上がるが甘さはちょうど良くなる。アラックではなく、ビールと混ぜる場合もある。
ジャワ島の飲み会には、全員分のグラスが用意されていない。小さいおちょこのようなグラスを1つだけ用意し、そのグラスを使って回し飲みしていく1。お酒を注ぐ人が一人決められており、その人がお酒を注ぎ順番にお酒を回していく。自分の前にグラスが置かれると、みんなワンショットで飲む。飲み終えると、お酒を注ぐ人にグラスを返す。新しく注ぎ次の人に回していく。こうして、その場にいる全員が、同じコップを使ってお酒を飲んでいく。コップが1つしかないので、乾杯の文化はない。乾杯の文化が無いのだから、乾杯という単語もない。本来、イスラム教では酒が飲めないはずだが、この漁師町では昔から酒を飲む文化があったそうだ。
礼儀が分からない
そういえば、今日は14歳、13歳の男子たちも食事会に来ていた。言葉が分からないので、そこに丁寧語や尊敬語があったのか分からないのだが、年の差関係なくコミュニケーションをしているように見えた。子どもたちは、食事を済ませたら割と早く帰っていったが、夜12時過ぎた頃に、いつ寝るんだと僕に聞いてきた人がいた。もしかして僕が寝ないから皆が帰れなくなっているのか?もしかしたら、礼儀的なものがあるのかな?わからない。
1時半 ベッドへ。
- このような文化は、共同体の結びつきを強めたり、儀式的な意味合いが含まれているように感じる。日本でも乾杯の儀はあるが、酒を一緒に飲むことが、結び付きを強める儀式的な意味合いを持つ文化は、世界中にあるようだ。 ↩︎