Day20.「撮影」

 今日も朝から手洗いで洗濯。このルーティーンも随分沁みついてきた。今日は、いつも外に洗濯を干す時には目の前にずっとあったはずの木が初めて目に入った。ONE PIECEに出てくる悪魔の実のような実をつけていた1

撮影準備をする

 昨日羽鳥さんに送っていた日本語の文章が、インドネシア語に翻訳されて送られてきた。すぐに飜訳された文章を、インポーに見せてネイティブチェックをしてもらう。僕はその間、撮影に使う看板を作るために、ペンキや端材を準備。文字をレタリングしている間も、文章内の細かなニュアンスについてインポーからいくつか質問を受けながら制作した。

撮影のための看板
撮影のために制作した看板

 僕は、この村の住宅に多く見られる玄関前の使い方に惹かれている。文章は玄関について考えたものだったが2、玄関という単語のニュアンスについてネイティブチェックのためにインポーから質問があった。玄関は英語ではエントランスだが、インポーはエントランスではなくテラスだと言う。確かにテラスにはなっているのだが、日本語だと広い玄関や、玄関の前のテラス、などと言うべき作りになっている。エントランスでは不自然だと言われ、テラスを指す単語に修正してくれた。僕たちは途中で、chatGPTでもインドネシア語に飜訳させたりしながら、僕の意図を汲んでもらいながら飜訳してくれた。飜訳が終わった頃に、僕も看板が完成した。

写真作品の撮影

 すぐに飜訳データを数パターンの文字サイズでレイアウトし、印刷データを作成した。USBに印刷データを入れてプリントショップへ。いつものようにバイクの後ろに乗って移動する。古びたコピー機が数台並んでいるプリントショップへ到着し、女性店員が対応してくれた。Kinkosのように自分で出力はできず、店員にUSBを渡してデータを確認した上でプリントしてくれる。店内では文房具も販売されており、セロテープ、グルーガンのたまなども購入。

 撮影させてもらえる家に移動し、看板と出力した文章を壁に貼るなど撮影の準備を始めた。看板を手の届かないあたりに設置したかったため、たまたま隣の敷地で建物を建てていた人にハシゴを借りる。その彼が、わざわざ看板の設置までしてくれたのだが、家主の了解も得ずに、釘でガンガン壁に取り付けていて心配になった。後から施工箇所を見ると、壁が少し崩れていたので大丈夫ではない。

撮影風景
看板を設置してくれている場面。玄関先が広く、とても美しい家だと思う。

 夕方のアザーンが鳴る頃に無事撮影終了。アザーンと共にインポーは礼拝のために帰って行った。僕はスタジオに戻り撮影したデータの編集作業に取り掛かった。


  1. バイレシン、シュガーアップル、釋迦頭(シャカトウ)等と呼ばれるトロピカルフルーツだったようだ。熟すととても甘くてクリーミーな果肉になるらしい。悪魔の実に見えて食べてはいけないもののように見えたが、次に滞在するときは食べようと思う。
    参考:果物ナビ(バイレシン) ↩︎
  2. 日本とソボントロ村の公共性の差異をテーマにした文章を制作した。文章は僕のメインのウェブサイトで公開しているので、興味がある人はそちらも確認して頂きたい。https://www.terae.info/gate-3/ ↩︎