Day3-1.「アザーンで目覚めるムスリムの朝は早い」

アザーンが鳴って目が覚めた時にベッドから撮った写真。日光ではなく、蛍光灯の光。
アザーンが鳴って目が覚めた時にベッドから撮った写真。窓が開いていて蚊がたくさん入っていた。日光ではなく、蛍光灯の光が入ってきている。
早朝の騒音と弱体化する日本文化を思う(寝ぼけながら)

 午前3時40分

 アザーンの音1で目覚める。アザーンはイスラム教の礼拝時間を知らせるためのものだ。かなり大きい音量が外から聞こえている。昨日の夕方頃も聞こえていたから気になっていたが、午前3時台にも同じように流れるのか。スピーカーからの音だと分かる音声は、きっと録音ではなく、お坊さん?牧師?神父?2が、直接歌っているものなのだろう。目が覚めたのは、大音量の歌だけでなく、蚊に刺されまくっていたということもあった。

 昨日親切に、Serbuk Kayuセルブガユのメンバーが電気式のリキッドタイプの蚊取り線香を買ってきてくれたのだが、部屋にはもう蚊がいないと思って消して寝てしまっていた。アザーンがどこから聞こえてくるかって、窓が全開なのだから、蚊も入ってくるわけである。

 アザーンはいつ聞こえなくなるのだろうか?故郷の広島で、大晦日の除夜の鐘に苦情の電話をした人や、その電話をまともに受け止め、お寺に出動した警察官を思った。間抜けが2人いたら大変である。年に一度だった故郷の除夜の鐘は、今はもう聞くことができなくなった。アザーンは毎日聞こえるんだよね?

 午前4時15分

 アザーンが聞こえなくなった。同時に、外で猫がギャーっと鳴いた。

 おやすみ。(そういえば、おやすみってインドネシア語で何だったっけ。昨日ベッドへ行く前に教えてもらったが、メモしていなかった。)


  1. アザーン(Adhan)と書いているが、当時はイスラム教の聖典コーランが流れていると勘違いしていた。アザーンは、礼拝が始まるのを知らせるためのものだ。アラビア語で歌われるが、これはコーランではくハディースと言うムハンマドの行動などを記した文献を元にして歌われているようだ。この日の滞在記を書いた時はまだ、アザーンについて知らず、コーランと書いていたが後日書き直した。コーランはスピーカーからは流れてこない。
    参考:YouTube(トルコ文化センター:礼拝の行い方-アザーン)
    参考:Torkish air and travel「アザーンとは?」 ↩︎
  2. イスラム教には、キリスト教の牧師や神父、仏教のお坊さんのような聖職者はいない。全ての信者が神と直接つながることができ、特別な仲介者は必要ないとされる。しかし、礼拝の際にコーランを読む人など、宗教的な知識と経験に基づいて助言する人はいる。コーランでは預言者ムハンマドさえ、僕たちと同じ人間で、神や神の仲介者ではない。参考:Fujiyo Tsunemi ウェブサイト:信者間の平等 ↩︎